極真空手にセンスは必要か?

空手・格闘技

こんにちは、幹事長です。
僕も一時期は極真空手の選手をやっていました。

 

よく、極真の指導員は「強くなるのにセンスは関係ない」と言っていますが、「建前抜きで競技試合は才能が重要なのか?」ということについては長い間考えていました。

 

確かに競技試合では明らかに「下手」な人が押せ押せで勝ち上がることも多々ありました。

 

 

結論から言いますと、当然のことながら一人一人が持って生まれたものは違うため、決してスタート位置は平等ではありません。

ただ、他の球技のようなスポーツと、極真空手に必要な「素質」は全然違います。

 

今回はその内容についてまとめました。

 

 

 

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運動神経やセンスは先天的なもの…だが…

サッカーやバスケのような球技ですと、運動神経のいい人があっという間に頭角を表し、運動音痴だとなかなか上達しないこともありますが、極真空手の場合、一概にそうとは言えません。

 

運動神経も大事ですが、極真空手は競技特性上、体格…それも上背だけではなく、頑丈な体が必要になります。
骨格ががっしりして、肉付き(筋肉だけでなくてもいい)がいいことも大事です。

 

少々技が上手でも威力がなかったり、自分自身が打たれ弱かったら試合では勝てません。

むしろ「下手くそ」でも体が頑丈な人が押せ押せで行く方が強かったりもします。

 

また、空手に限らず打撃系の格闘技の場合、相手を加撃してダメージを与えることに躊躇しない気性は必須です。

陸上部やサッカー部のエースでも「人を殴る?そんなこと考えられないよ…」という人では格闘技はできません。

 

もう一つは、心身ともに追い込まれたときに踏ん張る粘り強さも大事です。

これが足りなかったら、気持ちだけで動き続けてる格下に負けることもあります。

 

「心技体」と言いますが、極真空手の組手で勝つには、3拍子がバランスよく必要です。

 

センスにあたる「技」の比率は他のスポーツほど突出しているわけではないのでは…という結論付けています。

 

ただ、稽古や試合中に必要なことを選択できるか、戦うために適した気性なのかということも含めてセンスなのかもしれません。

 

 

 

体格が大きければそれだけで怖いのか?

当然体格が大きければ有利です。
ただ、ボクシングと違って10キロ違うから即無理ゲーというわけではありません。

競技特性上、手での顔面攻撃がない上、掴んだら駄目なため、小さい人に密着されて左右に動かれて攻撃連打されたら結構うっとうしいですし、ペースを握られたら「別に効かされてないはずなのに判定で負けた」みたいなことになることも多いです。

 

体格は、その人が持っている「身体能力、技術」と違って目に見えるファクターと思っておけば大丈夫です。

*サラリーマン空手家の色帯で、体格が良くても打ち抜くような突きを放てるような人はまずいませんので、とりあえず大会に出る人ならば、色帯の部ならばもらったからといって倒されてしまうことはあまりありませんので、体重差が20キロ以上あっても安心して打ち合ってください(笑)

 

 

 

センスとは何なのか?(結論|技の習得の早さが重要なわけではない)

では、極真空手の選手に必要なセンスとは何なのでしょう?

交流試合以上に出たことある人なら身をもって知っていると思いますが、特に一般人レベルの大会ですと、道場で練習した技なんてほとんど出ません!

突きを出しながらきちんと下段、膝を出せるだけで立派です。

 

道場の中では中段、上段、後ろ蹴りとミットの中心に向かってスパンと当てれるし、スパーリングでも受け返しはきちんとできているのに試合ではそれがほとんどできない…というのが普通です。

 

「いつもやってるように前蹴りで相手を止めて前蹴りからのフェイントで上段技ありとってやろう」

と思っても、相手は前蹴りでは止まりません。
下手すれば突っ込んでこられて蹴ったこっちが押し込まれます。

 

道場でいつもこっちをボコしてきてた茶帯の先輩と試合で不幸にも当たってしまったとき「当たって砕けろ」で行ったら勝ってしまったという話もままあります。

 

 

ここで伝えたいことが2つあります。

 

一つ目は、青帯くらいになったら大抵の人は「この技出して」と号令出されたら一通り出せるようになっています。
コンビネーションならともかく、単発のキレは上級者ともあまり変わりません。

 

もう一つは、黄帯くらいの人と、茶帯・黒帯とでは体格が同じならば、ミットに向けた単発の突き蹴りの威力はあまり変わりません。

差がつくのは
・(重心を崩されないで的確に当てる技術を含めての)攻撃力
・出入りや重心を保つことを含めたディフェンス
・その他コンビネーションの引き出し

あたりでしょうか。

 

前置きが長くなりましたが、とりあえず「試合では稽古でできたことのほとんどが出来なくなっている」ということは認識しましょう。

 

試合の場で、相手に的確に攻撃を当てる技術を含めての強い突きを出すのは至難の業です。

 

 

それを踏まえると、極真の試合に必要な別のセンスとしては「自分が出来る技を選択して、できもしない技は使わない」取捨選択能力も非常に大事です。
*相手の技を模倣してKOした那須川天心はセンスの塊ですが、なかなか真似できません。ちなみに彼は練習量も半端じゃないです。

 

結果的に突きとインローだけで戦うことになったとしてもそれで自分のパフォーマンスが最大になるのでしたらその取捨選択能力もセンスといえます。

つまらない組手と言われても勝てばいいのです。

 

 

 

以上、極真空手のセンスについての持論をまとめました。

 

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