水商売を反対するフェミニズムは新たなセーフティネットを作るべき

時事

こんにちは、幹事長です。

タイトルと絵柄に惹かれてこんな本を読み終わりました。

 

~江戸時代の遊郭の楼主に転生したので、遊女と吉原の未来を変えようと思う~

 

 

なろう系のノベル、文章もシナリオも適当なものが多いのですが、この本に限ってはお勧めです。

 

元風俗店の店員の作者が書いているので風俗業界についてはある程度裏付けがありますし、作品の舞台である1658年の時代背景もそれなりの精度で調べられていました。

気になる点はいくつか僕も追加調査してみましたが、出鱈目な点はありませんでした。

 

なろう系の中では高い完成度の作品であったからこそ考えさせられたことをまとめてみました。

#実際には常々思っていたことも多いですが、これを期にここで主張します。

 

 

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水商売を反対する人達はそこのセーフティーネットを必要としている人の行き先を示すべき

確かに水商売はこの国のセーフティネットになっている面があります。

風俗とまでいかなくてもキャバクラやスナックで働いている女性のこどもを夜間まで預かってくれる保育所というのもあります。

 

「この国のセーフティネットは水商売に負けてる」

と言いますが、まあそりゃあそうでしょう。

それだけ安い原価で動いているお金が大きいのですから。

 

最近はそこまで極論を言う人も減ってきたように見えますがフェミニストの中には

「買う男は最低だ」

「買う男がいなければ性産業なんてなくなるのに」

という人もいます。

 

僕は性産業の良しあしをここではコメントしません。

ただ、もしそういうイデオロギーを持っている人の言う通り、性産業の需要が一掃されたらそれでいいのでしょうか?

 

小さいこどもを抱えている母親には親子で死ねというつもりでしょうか?

それとも母親が盗みでも働く方がマシとでも思うのでしょうか?

 

不本意ながらでも学費のために水商売している学生に対しては「性産業で働くのはよくない。学費がない?知るかそんなこと」と言うつもりなのでしょうか?

 

まあ「(経済的に)弱い女性に付け込んでカラダを買っている男」という対立図にも確かに見えますが、体を売って稼ぐという選択肢を女性から取り上げた結果より悪い未来になる人も少なからずいることについては斟酌するべきでしょう。

 

そうすれば自ずと戦い方が分かるはずです。

 

 

禁止したらより巧妙になるのは歴史が証明している

また、需要のおおいことを禁止した場合、よりそれが巧妙に行われ、より不健全になる事例は歴史を紐解いても多くあります。

 

禁酒法なんかその代表例と言われる法律です。

アメリカが酒場の運営を禁止した結果、かえって秘密の酒場が出来て、より風紀も乱れましたし、当然禁止されている以上この世に存在していないのですから売り上げもないわけで、つまり税金も取れません。

中絶を禁止しても、需要がある以上闇医者が登場して母体の死亡率も上がりました。

 

一方でオーストラリアはキャンベラの女性市長が売春を合法化しました。

禁止してもより巧妙化することは目に見えているので、それなら合法化したうえで公衆衛生などの管理を徹底して、しかもきちんと税金を納めてもらうという方針です。

オーストラリアの「デーリープラネット」は、上場されている売春宿運営企業です。

 

 

つらつらと書き並べましたが、もし水商売に対して社会的にアプローチするのならば

「水商売が無くなった後のセーフティネットを求めている人の行き先を用意したうえで撤廃を求める」

「きちんと公衆衛生もコンプライアンスも管理し、その他セックスワーカーの人権を尊重するカルチャーを作る」

このどちらかの切り口で戦う必要があるのではというのが僕の持論です。

 

 

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