勤務中に資格試験を勉強する社員を注意できなかった理由

働き方

こんにちは、幹事長です。

 

 

先日「勤務中に司法書士の受験勉強をする社員」について弁護士ドットコムに取り上げられていました。

 

勤務中に司法書士の受験勉強する「モンスター社員」、注意したら「迷惑かけていない」と反論
勤務時間中に、私的なSNS投稿やネットサーフィンは度々話題になりますが、自分のための勉強は認められるのでしょうか。「勤務中に資格の勉強をしている社員がいる」という相談が弁護士ドットコムに寄せられました...

 

 

通常の会社では、勤務時間中は職務専念義務があるため、資格試験の勉強することはよろしくないです。

あまりに酷い場合、処分されても仕方ないです。

 

 

一方で、ある会社のケースについて取り上げてみます。

この会社でも勤務中に自習を続けていた社員がいました。

一度、管理職たちの中でその社員を処分しようか…という話が出てきましたが、結局咎めないで置こう…という話になったようです。

 

その事情について今回は説明します。

 

 

 

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1.勉強しているものが仕事の内容と関係があった

まず、前提として彼が勉強していたものは、所属していた部署の業務と関係がなかったわけではありません。

そりゃあ事務職の勤務中にソムリエの勉強したり、三国志読んでたりしたら「あなた、それおかしいだろ!」ということになりますが、とりあえず彼の勉強していた内容は一応仕事に関係あるものでした。

 

とはいっても、法務部の社員が司法試験の勉強を勤務中に続けててもいいのかといわれたら微妙な話ですし、特に技術系の場合はある程度の自助努力を勤務時間外にすることは求められます。

 

当然「仕事に関係ある」からと言って資格の勉強ばかりやっても許されるわけではありません。

 

この社員が結局許されてしまった理由は当然他の合わせ技があったからです。

 

 

 

2.その社員の配属先は、もともと希望もしていない部署だった

彼が配属されたのは技術系の部署(ぶっちゃけ言うとプログラミングを使った開発です)ですが、大手企業特有のジョブローテーションによって、入社後10年以上経過していて、開発経験もなく学生時代の専攻でもないのに、運悪く今の部署に放り込まれてしまいました。

 

通常だとなかなかそんな人事異動はないのですが、全体最適の歪みでまれにこういう珍現象は起こります。

 

もし、社員が希望していた異動ならば「君が選んだ道だろ!?自助努力で頑張れ!!」ということが出来るのですが、希望もしていない、経験もないのに配属されてしまった社員に対してそれを求めるのは非常に酷です。

 

彼の勤務中の学習を咎めたことで「未経験の社員に対して十分な研修と指導をする義務」を突き付けられることもあります。

当然会社も「十分な研修」をいつも誰に対しても行えるわけではないです。

 

 

 

3.会社内の部署によって求められる能力の質も量も全然違う

その社員も、これまで10年以上この会社でやってきて中堅といわれる位置づけになっています。

優秀かどうかは別として、部署によってはそつなく業務をさばけるようにはなっていました。

 

また、当然のことながら業務の重みは部署によって全然違いますし、当該社員も別の部署に行けば十分パフォーマンス発揮できるはずです。

また、別の社員を開発部署に異動させておけば即戦力になったかもしれません。

希望していてスキルがある社員は他にもいます。

 

そういうことを踏まえるならば「社会人なんだから甘えるな!与えられた仕事はやれ」と言ったところで無理があります。

 

 

 

 

以上、勤務中の勉強について、僕の見て来たことを見解を交えて説明しました。

 

まとめ:勤務中の勉強行為について

・業務に関係があることが前提

・十分な研修が用意されていない

・特に希望していない部署に配属された

という状況がそろっていたら会社が「処分」することは非常に困難になります。

 

 

 

質疑応答

Q.会社はその社員に学ばせるために給料を払っているわけではないです。

A.通常こんな異動になった社員は自分の不幸を嘆いて次の異動があるまで何の生産性にも寄与せず嵐が過ぎるのを待ちます。そんな人に比べたら学ぼうとしてるだけ素晴らしいじゃないですか。

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