官公庁や自治体で働き方改革が浸透しない理由

働き方

こんにちは、幹事長です。
近年、従業員の生産性を向上させるための働き方改革が取りざたされています。

職場に来なくてもできる仕事ならばわざわざ満員電車に乗って出勤せずに業務に取り掛かればいいわけですし、「お給料は減ってもいいからゆとりがほしい」人には時短勤務も積極的に取り入れればいいわけです。

また、副業も(コンプライアンスに反さないならば)推奨してもいいわけです。

20世紀型の働き方はすでに時代遅れになっています。

とはいえ、公務員に働き方改革が浸透するのは少し先かもしれません。

 

 

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公務員にテレワークを導入するハードルは「職務専念義務」

一般企業でも職務専念義務は課せられているのが普通ですが、公務員の場合、法律レベルで定められています。

確かに多少ナアナアで済んでいるところは多々ありますが、建前上は直属の上司がそこらへんをあいまいにすることはできません。

 

公務員でもテレワークを行う人が出てきていますが、原則として監督者はテレワークを行っている職員が職務に専念しているかどうか確認する必要があります。

毎日それを日報なり定時連絡なりで確認することになっているのですが、在宅で仕事している本人も当然のこと、それを確認する上司も非生産的なことに手間を割かれます。

前述の通り、職務専念義務は法律で定められていますので「仕事の成果物が出てるかどうかで判断するよ」という融通は基本的に認められません。

 

実際、官公庁のテレワーク導入に向けての会議で
「帰宅したこどもにおやつを用意するのは職務専念義務違反か?」
ということを何時間も真面目に議論してるようなので、幸先は悪いです。

「いいよ、幼稚園の送り迎えくらい行っても。今日中に頼んだ資料作ってくれたら」
という融通を利かせてくれる管理職もいるでしょうが、中には「あの人在宅で仕事してるのに外を歩いてたよ」みたいなことを役所に密告するような市民も本当にいますので難しいです。

こういう報告を市民から上げられたらナアナアで済まさざるを得なくなります。

(こういう密告する人います。実際夜勤明けの現業職が「平日の昼間に町をブラブラしてる」と地域の人に通報されたという話も聞いたことあります)

 

テレワークの人はプロダクトで評価(一般の職務専念義務は適用しない)

という形で法律を変えないと適用は難しいです。

 

 

公務員に兼業を推奨することも難しい

働き方改革の狙いに雇用の流動化もありますが、これもまた公務員にはなかなか適用することは難しいです。

現状でも公務員の兼業は確かに申請して許可を得ることが出来れば可能ですが、これも相続した不動産や農地の運用が主目的であり、「パラレルキャリアで多様な働き方」なんて望んでいないというのが当局の本音と推測します。

また、公務員は部署によっては私企業の許認可関係や、大規模な発注に関わることがあります。

もしそういう所謂利害関係者と、公務員自身の副業がバッティングしたときに利益誘導や便宜を図るといった望ましくない行動に出る人が出てきます。

これも公務員の兼業を積極的に認めたくない大きな理由になります。

じゃあ「ホワイトリスト」「ブラックリスト」みたいなものを設けるのかとしても、何がブラックリストかは部署によっても、その時期によっても全然変わります。

兼業を積極的に認めると、職員の兼業状況をいちいちチェックしないといけないことになりますし、それを踏まえて部署移動も考えることになり、大変です。

 

 

結局公務員は20世紀型の働き方から抜け出せないのか?

僕の主観的な考えで恐縮ですが、現状がベストでないにせよ、公務員は今後も大掛かりに働き方を変えることは難しいと思われます。

自動化できるところは自動化して人を減らすことは可能でしょうが、「ある程度お給料は保証して多少がんじがらめな制約を設ける」仕組みはこれからも残るのではないでしょうか。

まあ「まじめで勤勉ではあるけど生き馬の目を抜くような働き方はしたくないチキン」がマジョリティでもいいのではないかと僕個人的には思っています。

 

番外編:働き方改革は必ずしも従業員に優しいわけではない

そもそも働き方改革というのは結局は従業員に楽させるためにあるのではなく、これまでのやり方と違って「色々なところに裁量を持たせてやるのだから結果を出せよ」という意味のように見られます(気持ちよく働いてもらおうというウエットな想いを持ってる人もいるのでしょうが)。

また、副業推奨なんかは、会社が社員に対して安定した地位を用意することが難しくなってきたことから「リスクヘッジは自分でやってくれ」と言っているように捉えられます。

 

 

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